皮膚疾患患者における残余血清を用いたバイオマーカーの探索
琉球大学医学部附属病院で皮膚疾患と診断された患者さん並びにご家族の方へ(臨床研究に関する情報)
当院では、以下の臨床研究を実施しております。このような研究は、厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の規定により、研究内容の情報を公開することが必要とされております。この研究に関するお問い合わせは、以下の「問い合わせ先」へご照会下さい。
なお、本研究は琉球大学、人を対象とする医学系研究倫理審査委員会の承認を得ています。
[研究課題名] 皮膚疾患患者における残余血清を用いたバイオマーカーの探索
[研究機関] 琉球大学大学院 医学研究科 皮膚科学講座
[研究責任者] 高橋 健造 (教授)
[研究の目的]
この研究では、これまでに琉球大学医学部附属病院皮膚科にて、診断や治療のために患者より採取し、診断や治療などへの使用が終了し、今後診療に使用せず不要となった残余血清を用いて、現在の検査手法では早期診断が困難な皮膚疾患や、疾患の重症度を反映し治療対象となるサイトカインなどを探索し、新たな診断法や治療法を開発することを目的としています。
[研究期間]
人を対象とする医学系研究倫理審査委員会承認日〜2023年3月31日まで
[研究の方法]
対象となる患者さん:2010年4月から2022年3月までの間に当院で皮膚疾患と診断された方。
利用するカルテ情報や試料、研究スケジュール:以下の通りです。
- 基本情報:年齢、性別、主病名、合併症、既往歴、内服歴、家族背景、生活習慣(飲酒歴・喫煙歴)など。
- 試料情報:残余血清
- 疾患情報: 重症度、病理、治療内容など
- データ収集の内容:治療効果判定、血液検査結果など
- スケジュール:琉球大学医学部附属病院皮膚科にて採血を行った症例のうち、診断が確定し、皮膚科において治療が行われた後で、今後診断で使用しないしないと判断した残余血清を選択します。これらの血清を用いてサイトカインアレイやELISAを行います。
※サイトカインアレイ、ELISAとは
いずれも血液中に含まれる特定のタンパク質を測定する手法です。特にサイトカインアレイは一度に何百種類ものタンパク質(サイトカイン)を測定でき、病気の原因解明や治療法の開発への応用が期待されます。
[個人情報の取り扱い及び開示について]
利用する情報からは氏名、住所など患者さんを直接同定できる個人情報は削除します。個人情報の管理は専用のパソコンを利用し、パソコンの保管は鍵付きの保管庫にて行います。また、研究成果は学会や学術雑誌で発表されますが、その際も患者さんを特定できる個人情報は利用しません。また得られた試料・情報は本研究以外では利用しません。
この調査にご自分の診療情報を使用してほしくない方はいつでも遠慮なくお申し出下さい。使用をお断りになっても不利益が生じることは一切ありません。ただし、論文公表後のお申し出には対応できかねることを予めご了承ください。
[研究計画書に関する入手について]
本硏究に関する硏究計画書の閲覧及び入手に関しては、下記の「硏究に関する問い合わせ先」までご連絡下さい。ただし、情報の公開・閲覧に関しては、他の硏究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限られます。
[硏究に関する問い合わせ先]
〒903-0215 沖縄県中頭郡西原町上原207番地
琉球大学医学研究科 皮膚科学講座 大嶺卓也
TEL 098-895-1153
[共同研究機関]
〒371-8511 群馬県前橋市昭和町3-39-15
群馬大学大学院 医学系研究科皮膚科学 安田正人
TEL 027-220-8284