免疫系に作用する分子標的薬による皮膚障害の多施設共同観察研究(終了)
当院では、以下の臨床研究を実施しております。この研究は、横浜市立大学附属病院皮膚科を含む、全国74施設と協力し、分子標的薬という治療薬を使用することで生じる皮膚障害の実態を調査するものです。このような研究は、厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の規定により、研究内容の情報を公開することが必要とされております。この研究に関するお問い合わせは、以下の「問い合わせ先」へご照会下さい。
- [研究課題名]
- 免疫系に作用する分子標的薬による皮膚障害の多施設共同観察研究
- [研究機関]
- 琉球大学大学院 医学研究科 皮膚病態制御学講座
- [研究責任者]
- 髙橋 健造
- [研究の目的]
- 分子標的薬の投与により皮膚に障害を生じた患者さんについて実態を調査し、なぜ皮膚障害が生じるのか、重症になる場合とならない場合は何が違うのかなどを明らかにします。その結果、将来、分子標的薬を投与される患者さんの皮膚障害の発症や重症化を予防し、それにより分子標的薬による治療の継続が可能になることを目指します。
- [研究の方法]
- 対象となる患者さん:
分子標的薬を投与中または投与後に皮膚に障害が見られた16歳以上の患者さんにお願いしています。
研究の方法:
保管されている診療録(カルテ)から、薬剤の投与の原因となった疾患(原疾患)・原因薬剤・皮膚障害の種類・合併症・皮膚障害の治療と経過・血液や尿などの検査所見・診断のための皮膚生検をした場合はその病理所見についての情報を収集します。
今回の研究は琉球大学を含む研究参加74施設による多施設共同研究であり、他施設から送られてきた同様のデータと統合し解析を行います。
- [個人情報の取り扱い及び開示について]
- 利用する情報からは氏名、住所など患者さんを直接同定できる個人情報は削除します。個人情報の管理は専門のパソコンを利用し、パソコンの保管は鍵付きの保管庫にて行います。また、研究成果は学会や学術雑誌で発表されますが、その際も患者さんを特定できる個人情報は利用しません。
この調査にご自分の診療情報を使用してほしくない方はいつでも遠慮なくお申し出下さい。未成年の方、もしくは認知症・意識が確認できない状況等でご自身での判断が難しい場合には、ご家族等の代諾者によるお申し出も可能です。診療情報の使用をお断りになっても不利益を受けることは一切ありませんのでご安心ください。
- [研究計画書に関する入手について]
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- [研究に関する問い合わせ先]
- 〒903-0215 沖縄県中頭郡西原町上原207番地 琉球大学医学研究科 皮膚病態制御学講座 新嘉喜長
TEL 098-895-1153